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【『ULTRAMAN』配信記念】初代『ウルトラマン』おすすめ話数レビューその4

 
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こんにちは、アニとゲ管理人です。

今回も初代『ウルトラマン』のレビュー解説記事です。

第1回はこちら

第2回はこちら

第3回はこちら

 

今回も3話分紹介していければと思います。

まとめてドンと並べられてもなかなか読みきれませんしね。

というわけで、早速紹介行ってみましょう!

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第33話「故郷は地球」

基本情報

登場怪獣:悪質宇宙人メフィラス星人・バルタン星人(三代目)・ザラブ星人(二代目)・ケムール人(二代目)・巨大フジ隊員

脚本:金城哲夫

監督:鈴木俊継

本作で一番挑戦的な宇宙人、メフィラス星人の知略が印象的な回です。

 

メフィラス星人に囚われたハヤタ隊員、フジ隊員、そしてフジ隊員の弟・サトル。

メフィラス星人はサトルに「地球をあげます」と言うようにせまります。

暴力的なやり方は好まないというメフィラス星人は、サトルに永遠の命というリターンを提示する一方、フジ隊員を巨大化させ脅すという硬軟織り交ぜた交渉を持ちかけ、サトルは応じません。

さらに配下の宇宙人たちを見せ、本格的に脅しをかけるメフィラス星人でしたが、サトルはついに首を縦に振りませんでした。

苛立つメフィラス星人を笑うハヤタ。

彼がウルトラマンであることを知るメフィラス星人は、ハヤタが、ウルトラマンが地球人なのか宇宙人なのかを問います。

「両方さ」と語るハヤタの体を停止させて変身を止めるメフィラス星人。

ハヤタたちを追っていた科特隊がメフィラス星人の宇宙船を攻撃し、その衝撃でベーターカプセルのスイッチが入ったため、ウルトラマンが登場。

ウルトラマンとメフィラス星人、能力も互角の二人の戦いやいかに。

 

人間の心に挑戦すると嘯くメフィラス星人。

力づくで地球を奪わないという反面、平然とタンカーや飛行機を破壊していく姿は二つ名通りの悪質ぶりです。

かたや幾つもの宇宙人を従わせ、合図一つで地球を攻撃させるられると科特隊をも脅しつけます。

宇宙人同士の間でも支配や侵略があったのかもしれないと思わせる、他の話では見られないスケール感が出ていますね。

 

ウルトラマンが地球人か宇宙人かという問いに両方と答えるのは非常に示唆的でもあり、またヒーロー然とした問答にも見えます。

沖縄出身のシナリオライター・金城哲夫氏のアイデンティティやメンタリティと絡めて論じられることも多い場面ですが、個人的にはその後の「宇宙の掟を破るやつと戦うために生まれてきた」というセリフも踏まえて、一心同体のヒーローとしての一言と捉える方が好きです。

 

紳士的と自称するメフィラス星人ですが、その実サトル少年が話に応じないと見るや苛立ってフジ隊員を暴れさせたり(R/Bでもセルフパロされてましたね)と短気な面も見えます。

頭の切れる紳士というよりは、名前のもととなったメフィストフェレス宜しく悪魔のようなささやきを武器とする宇宙人と見るべきでしょうか。

 

ウルトラマンとメフィラス星人の戦いの結末は、一番知的な宇宙人らしい結論と捉えられます。

 

サトル少年はメフィラス星人の要求に頑として応じない決然とした少年です。

シナリオでは最終的に折れてしまい涙を流していたとのことですが、決して負けない完成作品のほうが作品のテーマに合っていると筆者は思います。

 

さて、科特隊の近くの子どもとしてはレギュラー格だったホシノ少年がいます。

この話でも本来はホシノ少年対メフィラス星人の予定だったのではという説があります。

この説ですが、シナリオ準備段階からサトル少年の登場がシナリオに組み込まれていたこと、ホシノ少年役の津沢彰秀氏の骨折及び降板が制作前だったと思われること(本話の放送が2月末なのに対し、津沢氏の骨折は年末ごろとされる)などから、現在では否定されています。

個人的には科特隊の一員となっていたホシノ少年より、関係者ながらも一般人であり、姉を人質に取られるサトル少年のほうがこの役には適しているという印象です。

 

あなたは悪魔の囁きに、頑として首を横にふる事ができるでしょうか?

第37話『小さな英雄』

基本情報

登場怪獣:怪獣酋長ジェロニモン・再生ピグモン・再生ドラコ・再生テレスドン

脚本:金城哲夫

監督:満田かずほ(「かずほ」はのぎへんに斉)

「ウルトラマンがいれば防衛組織は必要ないのではないか」というシリーズ通しての問いに一つの解を出す、本作のみならずシリーズ全体に置いて欠かせない回です。

 

デパートに突如出現したピグモン。

彼は必死に何かを訴えており、言語解析が試みられる事となりました。

対して、イデはウルトラマンがいれば科特隊は必要ないのではないかと思い悩み、スランプの兆候を見せます。

ハヤタ、すなわちウルトラマンははそんな彼に科特隊がウルトラマンを助けた例を幾つもあげ、持ちつ持たれつだと励ましますが、彼の顔は晴れません。

ピグモンの言葉が解析され、彼がジェロニモンの恐るべき計画を伝えに来たことが明らかにされます。

人類やウルトラマンに葬られた60匹の怪獣を再生させ、総攻撃を仕掛けようというのです。

ジェロニモンの野望を打ち倒すべく再生怪獣と戦う科特隊でしたが、イデは空を見上げ、ウルトラマンを待つばかりでした……

 

ウルトラマンのメインライター、金城哲夫は子どもたちが怪獣ごっこで「ウルトラマンが助けに来るから大丈夫」と言って戦わない姿を見て書いた話だと言われています。

この子どもたちの姿は、自分たちの立場を疑問視するイデの姿に仮託されているわけですね。

その上で強調されるのは、科特隊とウルトラマンの持ちつ持たれつの関係と、戦うことの意義。

イデの目を覚まさせる小さな英雄の姿は、胸に刺さります。

 

ピグモンの言語解析、そして再生怪獣との戦いの中で、科特隊の存在意義をきっちり描いているのも重要です。

ともするとお仕着せの言葉や実態の伴わない結論で終わりかねないテーマに対して、きっちり答えを描いているのは忘れては行けない美点です。

 

ジェロニモンのスケールの大きな作戦もまた期待と不安を高める内容です。

60匹の怪獣が大暴れするということには流石になりませんでしたが、再生怪獣との戦いが画面に華を添えます。

放送当時の回顧録などでは、この「60匹の怪獣が一気に襲ってくる」という点が子どもたちの話題をさらい、シリーズ最高視聴率42.8%(ビデオリサーチ調べ)獲得に至ったとも語られることがあります。

現在判明している予告編のナレーションには「60匹」という数は含まれていませんが、多くの怪獣が復活しウルトラマンの前に立ちはだかると謳われているため、まんざら後の創作とは言い切れない話かもしれません。

 

今回提示された「ウルトラマンと防衛組織の関係」については要所要所でストーリーのキーとなる他、怪獣の発見や初動などできっちり描かれてはいますが、ガッツリシリーズ通してのテーマとなるのは『ウルトラマンメビウス』を待つこととなります。

 

シリーズ特有の問題を提起し、きっちりと描いた上でなお考えさせられる内容まで盛り込まれた不世出の名作です。

筆者が本作で一番好きな話でもあります。

第39話『さらばウルトラマン』

基本情報

登場怪獣:変身怪人ゼットン星人・宇宙恐竜ゼットン

脚本:金城哲夫

監督:円谷一

最期の話は、言わずとしれたウルトラマンの死が描かれる衝撃的な話です。

 

長年地球を調査していた宇宙人がついに侵略を開始します。

宇宙人の円盤群は日本に向かっており、この迎撃に向かう科特隊。

円盤をほぼ撃墜することに成功した一方、科特隊本部は岩本博士に化けたゼットン星人の手で破壊されてしまいます。

追い詰められた宇宙人は「ゼットン」という言葉を残し息絶え、その声に呼応するように唯一難を逃れた円盤から登場する怪獣、ゼットン。

ゼットンはウルトラマンを終始圧倒し、ついにカラータイマーを破壊してウルトラマンを倒します。

果たして地球の運命は、そして命を落としたウルトラマンとハヤタはどうなるのか!

 

主に制作の遅れが理由で打ち切りが決まったウルトラマン。

その最終回は絶対的なヒーローの完全敗北という衝撃的な筋書きとなりました。

皆無ではありませんが、ここまでの負けっぷりはなかなかない気がします。

 

本話で印象的なのは、やはりゼットンの強大さにほかならないでしょう。

機械のようにも見える動きでウルトラマンの攻撃を寄せ付けず、スペシウム光線を吸収して返す刀でカラータイマーを破壊。

黒を基調とした威圧感抜群なそのデザインも相まって、存在感抜群です。

最強のウルトラ怪獣といえばゼットン。

そんな価値観を決定づける戦いでした。

 

そして、後にウルトラ兄弟の長兄として存在感を発揮するゾフィーの初登場もこの話でした。

ウルトラマンを助けに来るだけの登場で、一時期はゼットン星人と取り違えられていたのもご愛嬌。

命を2つ持ってくるという文字通り奇跡のような活躍を見せました。

なお、準備稿ではゼットンを倒すという大役を仰せつかっていたゾフィーですが、人類が自ら地球を守るというテーマを描く関係から結末が変更されてしまう事となりました。

その活躍は『ウルトラマンA』までお預けとなります。

 

ウルトラマンがハヤタに対して抱く感情もまた印象的です。

2万年を生きるウルトラマンにとっては一瞬のような人間の人生。

だからこそ救うのならハヤタをという彼の姿に、地球を守り続けていた理由が垣間見える気がするのは筆者だけでしょうか?

 

長年地球を偵察していたというゼットン星人はウルトラマンをゼットンで倒しこそするものの、肝心要のゼットンは岩本博士の新兵器で撃破され、円盤群も壊滅という形で敗北してしまいます。

ウルトラマンはゼットンで倒せるとして、そのゼットンも撃破してしまう新兵器の完成翌日に地球進攻を開始したゼットン星人。

あくまでもタッチの差であったこと、開発者である岩本博士を捕らえて侵略を進めたことから考えても、ゼットン星人は新兵器が量産されると侵略不可能と判断して攻め入ってきたのではないかと一人思っていたりします。

 

放送終了後、誰もが空を見上げたという印象深い最終回です。

やはり全話見てほしい!

全4回に渡り、合計13話(内前後編1つ)をご紹介してまいりました。

結局1/3にしか絞れてないじゃないか……。

これでもまだ取り上げたい話はあるんですよね。

今回取り上げた第3クールの中だと特に第36話「撃つな! アラシ」も印象的ですね。

アラシの意外な一面が見られますし、形態変化する強敵ザラガスとウルトラマンの緊張感溢れるバトルもかなりの見ごたえがあります。

 

やはり全話見てほしい!

 

おすすめの話を正直にまとめると、以上のようになります……(汗

 

逆にここから更に絞るとすると、第2話「侵略者を撃て」第8話「怪獣無法地帯」第16話「科特隊宇宙へ」第26・27話「怪獣殿下 前編・後編」第37話「小さな英雄」第39話「さらばウルトラマン」の中から2~3本チョイスするのが適切ですかね。

1本なら第16話「科特隊宇宙へ」がスッキリ見やすくていい感じでしょうか。第37話「小さな英雄」とどちらを勧めるかはかなりの悩みどころですが、シンプルな方がいいかなと。

 

記事は以上となります。お読みいただきありがとうございました!

 

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