【『ULTRAMAN』配信記念】初代『ウルトラマン』おすすめ話数レビューその1

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こんにちは、アニとゲ管理人です。

今回は前日の記事に引き続き、初代『ウルトラマン』のレビュー解説記事です。

テーマはおすすめ話数の紹介!

 

正直どの話も捨てがたく、また書けば書くほど長くなるため、分割していくことにしました。

まとめてドンと並べられてもなかなか読みきれませんしね。

というわけで、早速紹介行ってみましょう!

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第2話「侵略者を撃て」

 

基本情報

登場怪獣:宇宙忍者バルタン星人

脚本:関沢新一・金城哲夫

監督:円谷一

 

 

ご存知バルタン星人初登場の回です。

放送は第2話ですが、制作順では第1話となります。

これは「こなれた状態で第1話を撮りたい」という理由からだそうです。

そんな事情がある本話ですが、しっかりウルトラマンらしさが出ているのはさすがです。

イデ隊員が視聴者に語りかけるギャグタッチな冒頭から一転、科学センターの異変に絡むサスペンスタッチな演出は出色です。

 

そして現れるバルタン星人のインパクトたるや本当に素晴らしい。

姿を消し、分身し、通称通りの忍者っぷりを発揮する様は円谷らしさ溢れる光学合成で描かれています。

造形的にも幾何学的な頭部や手がハサミという大胆な作りが見事という印象ですね。

ダブルピースに「フォッフォッフォッ」とものまねした人も多いでしょう。

 

なお、ウルトラ怪獣の代表格であるバルタン星人ですが、そのデザインは『ウルトラQ』に登場したセミ人間の改造。

ウルトラマンの怪獣デザインを一手に引き受けた芸術家・成田亨はセミ人間に角と大きなハサミを着けろという注文が嫌だったと語っています。

 

ストーリー上では前半の「恐るべき謎の異星人」の存在感の強さと、後半で描かれる価値観どころか根本的な概念さえ違う宇宙人との接触というSF的なやり取りが秀逸でしょう。

死の概念を持たず、言葉の通り死んだかと思ったら復活するバルタン星人は、正に異星人と呼ぶにふさわしいです。

クライマックスではスペシウム光線の命名があったりと、序盤らしく設定的にも重要な話です。

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第7話『バラージの青い石』

 

基本情報

登場怪獣:磁力怪獣アントラー

脚本:南川龍・金城哲夫

監督:野長瀬三摩地

 

 

1クール目折返しにして早くもピンチに陥るウルトラマンが印象的な話。

また、科特隊が海外へ足を伸ばす珍しい話でもあります。

 

ストーリーはシルクロード交易地だった中東の国・バラージを舞台に繰り広げられます。

子供向けTV番組の1回限りの舞台としては大々的なバラージのセットが目を引きますが、これは東宝・三船プロ制作の映画『奇巌城の冒険』のために組まれたオープンセットの流用だとのことです。

映画用のしっかりとしたセットを前提に作品が組まれたことが予想できますね。

 

本話の特筆すべき点にはバラージの言い伝えにあるでしょう。

 

バラージの伝説に語られるノアの神。

その姿はまさにウルトラマンでした。

そして、その手にはバラージを守っているという青い石が。

 

人間とウルトラマンの深い関係性を思わせる話です。

 

クライマックスでは得意のスペシウム光線も通じないアントラー相手に苦戦するウルトラマンを、この青い石が救います。

ムラマツキャップの投擲一発、ウルトラマンが倒せなかったアントラーを爆散させる青い石。

ウルトラマンだけでは勝てない敵もいる。

科特隊、いや人間の力も必要なのだというこの示唆は、後に本作のみならずシリーズ全体に通じるテーマへと昇華されます。

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第8話『怪獣無法地帯』

 

基本情報

登場怪獣:どくろ怪獣レッドキング・有翼怪獣チャンドラー・地底怪獣マグラー・吸血植物スフラン・友好珍獣ピグモン

脚本:金城哲夫・上原正三

監督:円谷一

 

 

5大怪獣一挙登場の娯楽巨編です。

多々良島の定点観測に向かった観測所員が消息を絶ち、科特隊がその消息を追うストーリーです。

 

多々良島で科特隊を出迎えたのはレッドキングとチャンドラーの死闘でした。

2手に分かれて観測所員を捜索する科特隊は、地底から現れたマグラと、虎視眈々と人間を狙うスフランにそれぞれ遭遇、これを撃退します。

 

文字通りの怪獣無法地帯となった多々良島で、唯一生きながらえた観測所員・松井。

彼を献身的に支えた友好的な怪獣、ピグモンはレッドキングの襲来に際し囮となり、その生命と引き換えに松井所員や科特隊を守ります。

脚本段階ではこの一幕が完成作品よりも重視されており、後の傑作に繋がりますがそれはまた別の機会に。

 

最後はチャンドラーを降したレッドキングとウルトラマンとの一騎打ちとなります。

本作では複数怪獣が登場した際、基本的にウルトラマンは最後に残った一体と戦います。

このトーナメントじみた流れは、まさに前回の記事で触れた「怪獣が主役」を地で行く演出ですね。

 

全編通して巨大特撮ならではの迫力満点な映像で描かれている名編です。

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まだまだ名作は続々

ピックアップの予定が、結局8話中3話を解説するという暴挙に出る形になってしまいました。

というか、外した5話もまた見どころきっちりあるんだよなぁ……

分割した理由もさもありなんという感じですが、今後もおすすめ話数を順次公開していければと思います。

 

記事は以上となります。お読みいただきありがとうございました!

 

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