こんにちは、アニとゲ管理人です。
今回はつい先程放送されたばかりの『SSSS.GRIDMAN』のネタバレ感想を勢いでまとめていきたいと思います。
今回はバトル成分がほぼない代わりに非常に重要な話が語られ、同時に特ヲタ的には「ムムム」と思わされるメタネタもガンガン打ち込まれた必見の回となっています。
なお、管理人の視聴環境の都合もあり、放送をリアルタイムで見たまま「再見せずに」まとめています。
そのため、記事中に間違いや誤解がある可能性が高い点をご了承ください。
何かありましたら気軽にコメント下さい!
※11月12日追記:エンドテロップに見落としがあったため冗長になっていた部分について追補しました。
怪獣オタクあるある?メタい会話に思うところあり!
さて、今回は早速内容について触れていきます。
アカネちゃんがついに直接的な接触を図ってきました。
相手はなんと……内海!
冒頭で内海が法事で欠席と聞いた時には1話丸々お休みかと思っていたのですが、まさかの大抜擢!
3話でうかつな発言があったりと少し地雷を踏みかねない彼が接触対象になったのにはハラハラしました。
アカネの接触が狙ってのものなのかちょうどタイミングが合ったからなのかは微妙なところですが、2人は『宇宙船』(特撮専門誌)が縁となり意気投合。
いかにも特ヲタ的な会話を繰り広げながら意気投合した様子です。
アカネの側からネタを振っているフシもあり、怪獣ネタが地雷となった4話と違っい、話自体はつつがなく進んでいることが伺えます。
もちろん、響の話につなげるためにアカネの側がかなり気を使ってはいるのでしょうけど。
さて、二人の話題は「レッドキング」「怪獣の登場しない話」の2つです。
どちらも特ヲタが持ち出しやすい定番ネタなのですが、特に前者の会話を聞く限り(特に普通に話していたであろう内海は)まだまだ勉強中という感じで、少しほっこりしました。
そしてアカネが響の秘密について追求を始める!
内海は冷や汗かきつつかわす!
内海の「前と関係は変わらない」というセリフは、1話の「もう一回親友になったということで」というセリフも思い起こさせてくれて、胸が熱くなりました。
内海が口を割らなかった理由にはアカネを巻き込まないという意思もあり、きっちり彼なりにどうするべきかを考えている事がわかります。
筆者は(買いかぶりだとも思いつつ)3話の件から成長したなぁと思いました。
後述のアンチに対する響の捉え方も含め、「怪獣は実は人間ではないか」という内海の発言が産んだ問題は、ほぼ解決されたととらえていいのではないでしょうか?
怪獣少女の出現と、彼女の話が導く答え
さて、今回は新キャラの怪獣少女が投入されました。
怪獣の家系とのことで、さらりと巨大化したり、本作の舞台の住人が電車に乗るとどうなるのか説明したり(当人は影響外なのも伺えますね)、イレギュラーな活躍を見せました。
そんな怪獣少女のいちばん重要な役回りはこの世界の説明です。
本作の舞台となる世界やその住人を襲い、修復しているのはアカネ。
そして、この世界とその住人はアカネによって生み出された存在だとのこと。
その所業をもって怪獣少女はアカネを神と評しています。
アカネはその能力のせいでアレクシスに漬け込まれてしまったとのこと。
響は疑念を抱いていましたが、怪獣の出現や記憶の有無、そして彼女が怪獣を生み出しグリッドマンと戦うことになった理由はかなりはっきりしたと言えるでしょう。
一から十まで間違いのない話とは断定できませんが(特に当事者の本心など)、大きくずれることもないと筆者は考えています。
さて、ここでは怪獣少女の正体について少し見ていきましょう。
※11月12日追記:本記事執筆時点ではエンドテロップ中に「怪獣少女アノシラス(2代目)」とクレジットされていたことに気づいていませんでした。
以下の内容は見落とした内容をそのまま残しているため、一部遠回りした内容となっている事をご了承ください。
彼女は『電光超人グリッドマン』主題歌「夢のヒーロー」をかけたり「音の精霊」について語ったりしました。
音の妖精の元ネタは『電光超人グリッドマン』第6話「恐怖のメロディ」です。
そして、「恐怖のメロディ」には『SSSS.GRIDMAN』から見ても非常に重要な描写があります。
コンピューターワールドの住人・コンポイドと電子生命体・アノシラスが登場するのです。
コンピューターワールドの住人を想起させる話と本作が結びつく流れは、なんとも意味深ですね。
1話の時点で、筆者も含め「本作の舞台はコンピューターワールドではないか」という考察が立っていました。
怪獣少女が「恐怖のメロディ」の設定を引き継いだ電子生命体であると考えると、彼女が別れ際に語った「あなたに先代が世話になった」という話も「響≒グリッドマンにアノシラスが世話になった」と捉えることが出来、筋が通ります。
そして、コンピューターワールドに住む電子生命体が普通に活動できる世界とは……?
説明後には「できるのはここまで」と語っていた怪獣少女。
再登場があるのかにも注目が集まります。
アンチくんへの態度から見える、響の葛藤の結論
さて、今回はこれまでの巨大ヒーローらしい怪獣バトルはありませんでした。
代わりに新世紀中学生の面々が日々響たちを見守っている事が描かれたりと、響と怪獣少女、内海とアカネ、六花とアンチ以外の部分の掘り下げも行われていましたね。
このあたりについて、内海とアカネの会話の中でメタネタ的にいじられているのが個人的にクリティカルヒットしました。
バトル部分は怪獣が登場せず、アンチ(人間態)と新世紀中学生の生身での(アンチくんが怪獣に戻っても生身というのは置いといて)戦いとなり、時間も短めとなっています。
ただし、その内容はかなり重要だと思います。
響がアンチを「怪獣が人間化したもの」と捉えていることが明らかになったのです。
3話では「怪獣が人間かもしれない」と響が迷ったものの、Bパートでの戦いでグリッドマンがこの迷いに答えを出して戦いは終結、以降ふれられないままとなっていました。
グリッドマンの考えは明らかになった反面、響がこの迷いに対して答えを出せたのかは明確になっていませんでした。
それが、今回の響の態度で「あの時の敵は怪獣であり、人間ではない」という考えが見えてきたわけです。
直前に人間の姿をした怪獣に会ったというのもあるでしょうが、少なくとも3話で抱いた迷いに対して答えが出せずにいる、というわけではないのが伺えます。
筆者は3話の時点では宙ぶらりんに感じていた響の迷いについて、これで答えが確定したと思っています。
余談1・レッドキングと「怪獣の登場しない話」
さて、今回のアカネと内海の会話について掘り下げていきましょう。
わざわざ2つも見出しを割いて。
まず、レッドキングの話題から。
雑誌にレッドキング特集が載っており、レッドキングというわりに赤くないと内海が言うと、アカネは赤いのもいたと返しました。
名前がレッドなのに赤くないというのは、まま指摘される事のある話です。
特ヲタにとっても、割と早いうちに気づき、本格的にはまり込んでファン向けの書籍に手を出すことで答えを知れる疑問でもあります。
なかなか資料の総ざらいが難しい、学生特ヲタならではの疑問とも言えるでしょうか。現代ではネット環境のおかげで疑問に思ったら答えにたどり着けますが。
ここでは後輩の姿を見守るあったか~い目(のつもり)を送ると共に、肝心の名前の由来を軽く説明したいと思います。
レッドキングが初登場した『ウルトラマン』は、初期案から2回ほど名前を変えています。
順に並べると『科学特捜隊ベムラー』『科学特捜隊レッドマン』『ウルトラマン』。
レッドキングはこの初期案の一つ『科学特捜隊レッドマン』から名前を取ったのです。
なお、最初の案である『科学特捜隊ベムラー』もまた、記念すべきウルトラマン最初の怪獣「ベムラー」に名前が使用されています。
また『レッドマン』というボツ名称(ヒーローの名前でした)は他社に商標を抑えられないように正式名称を隠すためのダミー企画とした再使用されました。
1970年代にはついにダミーではなく本物の企画として『レッドマン』の名称が5分番組のタイトル及びヒーロー名に採用され、一部では赤い通り魔として知られることになるのですがそれはまた別の話。
アカネちゃんが触れている「赤いのもいた」というのは『ウルトラマンパワード』に登場したレッドキング(雄)のことですね(関連書籍等では他のレッドキングとの呼びわけなどの関係で「パワード・レッドキング(雄)」と紹介されること多し)。
雄というからには雌もおり、雌の方は黄色い体色です。
以前触れたとおり、パワードやグレートの怪獣に思い入れがあると思われるアカネちゃんですが、ここでは指摘しつつも入れ込み具合が伺えない軽い言い回し。
……やっぱり内海につけ入るために猫かぶってたのか?
余談2・怪獣の登場しない話
さて、続いてはカフェで二人が話していた「怪獣の登場しない話」についてです。
怪獣や宇宙人(にあたる「きぐるみの敵」)の登場しない話は特に『ウルトラセブン』の終盤で目立ちます。
これは制作予算の都合から怪獣を出す余裕がなくなったためとのことで、他の部分でも予算削減が伺える場面が見られます。
一方で予算に関する申し合わせの記憶はないと証言するスタッフもおり、他の話数との兼ね合いも発生していた事が伺えます。
一部の話でストーリーづくりの段階で「怪獣を出さない」と決めて制作し、他の話の特撮予算やスタジオワークの余裕を作ったというのが妥当な捉え方でしょうか。
その分、ストーリーに工夫を凝らしたりと文芸・本編演出スタッフの苦労は大きかったようです。
こう考えると、ストーリー作りの段階でバトルを削り設定の開示を増やしたと思われる今回の話と妙にシナジーしていますね。
時期的にも前半の遅れや後半への注力からしわ寄せが生まれやすい中盤ですし、きっちりスタッフのペース配分を考えて本話を構成し、その上で内容とシンクロするメタネタをぶっこんできたんだなーと筆者の心にクリティカルヒットしました。
先の文芸・本編スタッフの話同様、予算的な都合や作画関連の負担はともかく、演出的にはかなり凝った(本作スタッフの話)というのもまた今回が印象深くなる理由でしょうか。
確かに響と怪獣少女との場面はかなり引き込まれました。
ドラマチックなバトルや劇的な展開からネタを明かしてほしかったという思いもありますが、そういった派手さが無くともきっちり魅せてくれる細やかな部分が今回多かったんですよほんと。
さて、ここからは内海とアカネの会話の内容を推測してみます。
先述の通り、怪獣を出さない話が出た『ウルトラセブン』は『ウルトラマン』の続編として新たな作風を模索していました。
侵略者との戦いをメインに据え、初期から巨大バトルがない話がいくつか見られたのです。
内海とアカネの話は「侵略者との戦いがメインなのはわかる、巨大化しない話もあったし。でも怪獣自体を出さないのはやりすぎ」というような感じで進んでいたのかなーと個人的には思います。
なお、アカネが直後に触れていた「怪獣が主役」というのはウルトラシリーズ第1作『ウルトラQ』や、第2作『ウルトラマン』で特に注力された部分です。
各話ごとにバラエティ豊かな怪獣を全面に押し出し、それを受けて人間がどうするのかというドラマを描いた『ウルトラQ』(の制作中盤以降)。
「毎回人間に負けると主役である怪獣が弱く見える、だったら強い怪獣より強いヒーローを出そう」という発想から企画された『ウルトラマン』。
『ウルトラセブン』以降は前2作ほど怪獣メインを掲げずに制作され、結果として現代では主役側のドラマに焦点を当てたり、各話をまたぐストーリーに注力したりした作品も生まれました。
現在放送中の『ウルトラマンR/B』はライトなノリが人によっては受け付けなかったりするようですが、筆者はだんだんはまり込んできました。
先週の話(宇宙テレビ)みたいなノリが前半に出てたらもっと早いうちからのめり込めたのにと思ったりはしますが。
正直中盤あたりで「ヘビーなのかライトなのか」と戸惑ったりしましたが、こちらも今では毎週楽しみな作品となっています。明日は最新話見ようっと。
記事は以上となります。お読みいただきありがとうございました!
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