気がつけばもう3話まで来た『SSSS.GRIDMAN』。
今週も一気に見たままの感想をまとめて行きたいと思います。
今週はアニメであることの強みがガツーンと出た回でした。
前回までに比べると引きの強さが目立って突き抜ける感じの雰囲気ではありませんでしたが、筆者のボルテージは鼻血がでるほどMAX!(比喩とかではなく本当に鼻血を出しました……)
記事公開時点では初見直後に(視聴環境の関係から)見返せずに書きなぐっているため、内容と相違がある可能性があります。
気付き次第修正いたしますが、見落としなどありましたらご指摘いただけると「それはとっても嬉しいなって」
特撮!からのアニメ!これが『SSSS.GRIDMAN』の目指す地平!
まずはネタバレ薄め、映像表現からのアプローチと行きましょう。
そこで注目すべきはなんといっても終盤の合体!からのダイナミックなバトル!
あのごっついマックスグリッドマンの動きにしびれますが、これ、特撮だとなかなか難しかった表現です。
いわゆるきぐるみの関係で、あの重たい上半身を着込んでぐるぐるなんて早々出来るもんではないんですよね。
構造的にもアクションしづらい作りになるでしょうし。
無理してきぐるみが壊れたら、後の撮影にも影響が出ますしね。
そのため、マックスグリッドマン様のごっついデザインのヒーローやロボットは無茶なアクションを避けたり、無茶なポーズはミニチュアを作って撮影したりと四苦八苦していました。
このあたりの動きをきっちり描けるのは完全にアニメならではと言えるでしょう。
最も、先程過去形を使ったように、近年ではCGを用いて投入される例が増えていますが。
そのアニメらしい映像表現は、多分に勇者シリーズ(90年代のサンライズ制作スーパーロボットアニメ)を思わせる演出となっていました。
このあたり、意識的に90年代の特撮らしさやアニメらしさを作品に昇華している本作の特徴が色濃く出ています。
【ネタバレあり】「アンチ」の存在感
ここからはネタバレ要素に踏み込みつつ見ていきましょう。
今回から登場した怪獣「アンチ」は人間体を持つ怪獣。
怪獣状態を保ち続けることはできないらしく、平成以降のにせウルトラマン枠キャラクターのようにカラータイマーの点滅や変身解除(怪獣が人間体に戻るので強制変身?)を強いられるようです。
人間体に戻ることによる「殺されない敗北」が成立するため、今後何度でも出てくることが可能な存在と結論付けられます。
今回ラストはアカネに捨てられた感じで終わりましたが、来週以降の彼がどのような立ち位置に向かうのかが気になりますね。
そして、アカネの自分勝手さも色濃く描かれたという印象です。
勝ったと思えばご褒美、負ければポイ、そもそも初っ端から雨の中弁当あげて雨の中に放り出すと、自分で作った手駒だとはいえ、アンチに対する雑な扱いは視聴者のヘイトを集める動きでしたね。
前回も「自己中でダーク」と評しましたが、ここに極まれりという状態ですねぇ。
アマゾンプライムで見返している『電光超人グリッドマン』の武史は多分に共感できる要素を持っていたんですが、アカネはあまり共感できないキャラとして演出されているように思います。
これは『仮面ライダー』で見た流れ!かと思いきや気になるセリフも
さて、今回はAパートでグリッドマンの敗北、Bパートで復活と勝利という流れになりました。
これはやっぱりお約束のストーリー展開ですが、Bパートは「変身した姿で登場して六花と内海を安心させる」という流れでした。
生死不明からの変身状態で登場という流れは、初代『仮面ライダー』でよく見た記憶があります。
物の本によると、撮影スケジュールの影響で藤岡弘、氏の出演時間を削った結果多用されたとのこと。
逆に今回のようなスリリングな展開が頻出し、視聴者の心を掴むのにもプラスに作用したとのことです。
さて、その復活劇で特に気になったのが、六花の電話に関する流れ。
Aパートで裕太の電話を取らなかったことと対になっている効果的な演出ですが、先に戻ってきたサムライキャリバーさんがこぼした
「電話は命と繋がっている」
という言葉はなんとも意味深です。
私は1話の時点から「本作の舞台はコンピューターワールドである」との予想を立てていますが、『電光超人グリッドマン』のコンピューターワールドは電話網によるパソコン通信と電気配線を利用して怪獣やグリッドマンが各種機械内のコンピューターワールド内を行き来していました。
先のセリフとコンピューターワールドが電話で繋がっていたことが自分の中では無関係ではないように思えてしまいます。
少し穿ち過ぎでしょうか?
次回以降の内海にも注目
さて、今回Aパートでの敗因となったのは、内海の「人間が怪獣になったのかもしれない」という話でした。
これについてはBパートで「グリッドマンが」結論を出してしまったので、裕太がどう思っているのかはまだわかりません。
幸か不幸か、アンチは未だに生きています。
アンチと裕太の絡みは今後も間違いなくあるでしょう。
その結果「裕太が」どう結論をだすのかに期待しましょう。
今回、内海が自分の一言で裕太の敗北を呼び込んでしまったことに関して内海や裕太がどう思っているのかについては回収されませんでした。
六花の電話に関しては今回綺麗に回収されたため、なおのこと未回収感が強くなりました。
個人的には本話の最後で裕太がある程度まとめてしまうか、内海が半ば自分の事を棚に上げた発言をして裕太に何か言われるのが特撮的なお約束だと思いましたが、現時点ではほぼスルーされています。
1話の時点から半ばノリでグリッドマン同盟を立ち上げたり、今回であれば裕太の家の前で逡巡する六花に割と無思慮な発言をしたりと、内海には無視できない迂闊さが伺えます。
私は当初、彼は『電光超人グリッドマン』の一平の立場にあたり、トリオのボケ兼ムードメーカー担当となるのかなと予想していましたが、それなら今回回収して丸く収めるのが筋というもの。
これは後々まで尾を引く内海の成長フラグと見るべきなのでしょうか?
1クール作品は3話が物語上の転換点となる場合が多いです。
本作もまた3話にして「新世紀中学生」(グリッドマンの海外展開に由来する単語らしいですが、私はまだ詳細を掘れてません……)が一気に登場し、レギュラー敵キャラ枠の謎の少年ことアンチが登場と怒涛の展開を見せ始めました。
4話以降、私達の目と耳は私達の体を離れ、『SSSS.GRIDMAN』の世界の深遠へと入っていくことになるでしょう。
記事は以上となります。お読みいただきありがとうございました!
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