【ネタバレあり】変身シーンの特撮的演出が持つ真の意味とは?『SSSS.GRIDMAN』第2話感想!

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ついに第2話が放送された『SSSS.GRIDMAN』。

今回は先週に引き続きあれやこれや感想をいいつつちょっと考察していこうと思います。

結論から言うと、やはり先週同様面白かったです。

記事公開時点では初見直後に(視聴環境の関係で)見返さずに書きなぐっているため、内容と相違がある可能性があります。

気付き次第修正いたしますが、見落としなどもあり得るのでご指摘いただけると幸いです。

 

10月18日追記:若干わかりづらい記述になっているところに追補的な追記を行い、前後の文章を追記挿入後でもわかりやすいように修正いたしました。

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特撮とアニメのハイブリッド的描写の数々!

さて、まずはネタバレかまさない方向で今回の見所を見ていきましょう。

脚本は全体的に、アニメ特有の流れに特撮の筋運びを絡め、王道に煮詰めたという印象です。

序盤の謎に絡む展開は含みを多く残したアニメファン向け作品の流れを組み、中盤の自分にできること、しなければならないことを問う流れは完全に王道の筋書き、節々に見られる露骨なわかりやすさは特撮のお約束にかなり近い形です。

 

諸々のシナリオの流れをうまく使い分けつつも話が途切れないのは本自体の出来の良さもさることながら、TRIGGERの映像作りも光ります。

TRIGGERは本当に勢いを活かす映像が得意ですからね。

 

映像面では特撮特有のカット割りが意図的に挿入されている印象がありました。

例えば、グリッドマンが巨大化する場面。

この映像はウルトラシリーズで多用された変身バンク演出がベースになっているのですが、本作のようにカメラが回り込むことは基本ありません。

なぜなら、巨大感を出すために手が大きく、足の方に行くほど小さくなる人形を用いて撮影していたからです。

そういうお約束のカットかと思ったところでカメラがぐるっと回って見得を切る流れに筆者は「おっ!」と思わされました。

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【以下ネタバレあり】もう少し映像面で語りたい

その後のグリッドマンが空中でクルッと回るシーンもまた特筆すべき場面です。

ここは「トランポリンアクション」(トランポリンを使用したジャンプのカットで空中アクションを演出する技法)を踏襲した映像となっていました。

個人的にはウルトラマンタロウで多用された「スワローキック」(トランポリンアクションで演出される蹴り技)までつながってたらなおボルテージが上がったんですが、ここは好みのレベルですね。

 

※10月18日追記:前述のスワローキックに関する件ですが、本作での蹴り→トランポリンアクション→着地の流れではなく、トランポリンアクション→蹴り→着地の流れになってたらより興奮したという意味合いです。

元の記述ののみだと意図が伝わりづらいかなと思い追記しました。

 

このカットで真に注目すべきは、トランポリンアクションまでの流れが「グリッドマンの変化を描く演出」として採用されている点にあります。

トランポリンアクションという派手な映像を、サムライ・キャリバーの調整で最適化されたということがわかる映像にするために持って来ているのです。

特撮らしいカット割りが単なるオマージュやパロディに終わらないのは、本当に素晴らしいの一言です。

 

また、先述した特撮らしさとして見るべき点はもう一つ。

特に初っ端から必殺技を撃って効かない流れが上げられます。

この流れそのものは特撮に限ったものではありませんが、本当に特撮では頻出します。

つい先般もウルトラシリーズ最新作『ウルトラマンR/B』でセルフパロディ的に触れられていましたが、まさにお約束と言うべき展開。

そして新たな切り札の登場と相成るわけですが、ここは玩具展開を見据えた子供向け番組の流れとなっています。

ちなみに、『電光超人グリッドマン』は円谷ヒーローで初めてスポンサーのための追加武装を登場させた作品だと言われています。

少なくとも、筆者が確認できる作品の中では一番早いのは間違いありませんね。

ここらへんもリスペクトでしょうか。

 

さて、ではシナリオの方も少し掘り返してみましょう。

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新条アカネに見るオリジナルとのつながり

今回まず注目すべきところは、新条アカネの裏の顔でしょう。

カーンデジファーとつながった悪役側であることがはっきりと描かれます。

どうやら鬱憤晴らしのためにカーンデジファーの力を借りて怪獣を実体化させているようです。

この流れは原作における藤堂武史とカーンデジファーの関係とほぼ同じです。

以前書いたとおり、筆者のグリッドマンに関する記憶は視聴当時のものですが、各種情報を見る限りでも似たような表記になっているので間違いは無いと思います。

学生が抱える鬱憤が怪獣出現の動機になるという流れは、ちょっと『ウルトラマン80』の初期話数も思い浮かべてしまいましたが、あちらは学園ドラマブームを受けて正統派な学生の悩みが描かれていたのに対し、こちらはかなり自己中でダークな内面をさらけ出しています。

このあたり『電光超人グリッドマン』でどこまでやってたかはちょっと思い出せません……。

と悩んでググっていたらAmazonプライムで現在配信中なんですね。

こりゃ見るっきゃねーや!

……ってか自分の記憶に頼りすぎずに掘り返してりゃ絶対見つかっただろうに。

 

カーンデジファーの手口そのものはオリジナルとほぼ同じと見ていいことになると同時に、きっちり原作らしさを練り込んでいる事が伺えます。

 

巨大ヒーローと化したグリッドマンに覚えていた危機感はもう忘れてもいいのかなと思いました。

と言うか、小ネタを見るに『電光超人グリッドマン』をリアルタイムで体験した世代が作ってるんだろうから、そもそも杞憂だったのかな。

 

軽い小ネタまとめ

  • 1話のコンビニ「7-21」:1990年代に企画され、雑誌展開などを経てビデオ作品としてリリースされた『ウルトラマンネオス』に登場するヒーロー「ウルトラセブン21」が由来
  • 2話の怪獣フィギュア:『ウルトラマンG』(1990年から展開されたビデオ作品。筆者は直撃世代)や『ウルトラマンパワード』(1993年から展開されたビデオ作品。筆者は直撃世代)が目立つ(両者とも海外との共同制作だったため、あまり大々的にフィーチャーされることが少ない作品)

 

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気になる世界観は?

前回、学校が直っていることで暗示されたこの世界の秘密に関しては「主要人物以外から怪獣出現の記憶がなくなっている」「戦闘で死亡した人物は『以前に死亡した』という形で影響が出ない形にされている」という事実が書かれるにとどまりました。

また、グリッドマンやグリッドマンのアシストウェポンとして登場したサムライ・キャリバーも詳しくは語らずといった形でした。

結果、結論は出ずといった形と言えます。

 

個人的には、やはりコンピューターワールドが舞台なんじゃないかと推測しています。

プログラム上ありえないウィルスの侵攻は動作に悪影響を与えるので記憶(記録)ごと除去、完全に修復が出来ない部分は影響が最小限に収まるようにして修復されたと。

一部文字化けしつつも他の部分は読めるようになってる壊れかけのHDD内のテキストファイルとか、傷が出来たせいで映像が乱れつつも再生は出来るブルーレイとか、そんな感じの状態になったのかなーと言う予想ですね。

 

ここらへんは間違いなく回収するはずなので、来週以降の展開に期待したいところです。

 

記事は以上となります。お読みいただきありがとうございました!

 

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コメント

  1. […] 以前触れたとおり、パワードやグレートの怪獣に思い入れがあると思われるアカネちゃんですが、ここでは指摘しつつも入れ込み具合が伺えない軽い言い回し。 […]

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