【SSSS.GRIDMAN】夢のヒーロー!第12話「覚醒」感想&作品総括!

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こんばんグリッドマン!

アニとゲ管理人です。

 

さて、本日は『SSSS.GRIDMAN』最終回「覚醒」の感想を見たままにまとめて行きたいと思います。

 

とりあえず見ろ。話はそれからだ!

ただ、最終回まで完走した結果思うところが結構あったので、総括は少し辛口めです。

 

なお、筆者の視聴環境の関係で、本記事は当該話数を全く見直さずに執筆しています。

また、今回の話に関する部分に関しては、内容を大きく変更する形での更新も行わない予定です(単純な誤植の訂正や、補足説明を入れる場合はあります)。

そのため、内容に勘違いや見間違い、重大な見落としがある可能性が高いことにご留意の上でお読みください。

ただし、記事末部分は本作全体の総括となっているため、再見や確認を経て大きく意見を変える可能性があります。

時間を作って今一度『SSSS.GRIDMAN』全体の感想をまとめるかもしれませんが、それまではここが最終的な感想となりますので。

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最高の失敗作・アンチ

アカネは怪獣と化してしまいます。

人の感情が源泉だという、本作の怪獣。

アカネの中にはまだ多くのものが渦巻いています。

 

慙悔の念にさいなまれるアカネを救ったのは、アンチでした。

本作の舞台はアカネにとって都合がよく作られていました。

とはいえ、すべてが彼女の思う通りにはなりません。

怪獣はそれを壊し修復するための存在として作られていました。

ですが、アンチはアカネの思惑をどんどん無視し続け、ついに仇敵であるグリッドマンと並び立つ存在、グリッドナイトにまでなったのです。

 

アンチくんはその変化でアカネを救った、最高の失敗作でした。

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コンポイドって何?

最終回にしてついに、この世界の住人が普通の人間ではないと明かされました。

さて、その話の中で出てきた「コンポイド」。

これは『電光超人グリッドマン』6話に登場したコンピューターワールドの住人のことです。

初代アノシラスとともに登場したものの、それ以降は一切登場せず終わりました。

 

ただ、あくまで登場しなかっただけです。

以降の話でコンポイドの存在が否定された描写はなかったように思います。

6話の感想でも触れましたが、本作ではそこを拾ってきたわけですね。

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みんなが必要

みんなが必要だという響=グリッドマンは、六花と内海の元に向かいます。

アレクシスとの因縁をサラリと流し、六花と合流した響。

その次は内海との合流です。

 

内海の心中は、やはり穏やかではないようです。

そこで六花が「グリッドマン同盟はどうした」というところは胸が熱くなりますね。

かつて「内海がいい出したこと」とけんもほろろにしていたころの六花はいません。

 

そして、内海もまた友達の求めに応えます。

かつての友達であり、もう一度友達になった響の求めに。

 

そうして全員集合したグリッドマン同盟。

その時、新世紀中学生の腕にもアクセプターが!

アクセプターは「心」をつなげるものだというグリッドマン。

今までとは違い、みんな揃って「アクセスフラッシュ!」、さらにアンチも腕に現れたアクセプターで「アクセスフラッシュ」した直後、ジャンクのモニターにはアクセスコードの入力を待つ画面が……

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夢のヒーロー!

『電光超人グリッドマン』で、直人とグリッドマンの合体に必要だったアクセスコード。

六花が原作の井上ゆかのように「GRIDMAN」のアクセスコードを入力した時……

響たちは『電光超人グリッドマン』主題歌「夢のヒーロー」とともにグリッドマンとなります。

特撮版のデザインそのままの、グリッドマンに。

 

25年前、食い入るように見ていたヒーローの、これ以上無い登場。

胸熱というやつです。

オリジナルを模した変身バンクからバトルシーンへ、そして最終決戦の幕が開きます。

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完全なものの憂鬱

最終決戦で、アレクシスはその思惑を語ります。

決して倒されることのない存在だったアレクシスは、もはや全てに飽いてしまっていた。

そこで、人の心の情動に新たな刺激を求めていたようです。

真正面から焼いても切っても倒れることのないアレクシスに対してグリッドマンが見出した切り札は

 

「修復」

 

『電光超人グリッドマン』では、怪獣を倒した後にグリッドマンがコンピューターワールドを修復し、事件解決となっていました。

今回も形は同じ。

しかし、本作では切り札となりました。

 

アカネの心に語りかけるのは、グリッドマンだけではありません。

六花と内海もまた、彼女に語りかけます。

背景演出は『ウルトラセブン』最終回を思わせますが、衝撃的な告白を強調する表現だったそちらに対し、心象世界での語りかけを強調する映像となっていました。

 

グリッドマンの修復は、町の外にまで届いていましたね。

怪獣少女いわく、この世界には外側が無いと言われていました。

この広範囲での修復は、いくつか可能性が考えられそうです。

 

筆者はネットワークの回復かなと思っています。

アカネやアレクシスの思惑で他のコンピューターワールドと隔絶状態になっていた本作の舞台が、ネットワークで繋がった正常なコンピューターワールドの一つに戻ったのかなと。

 

限りない完全な存在を命ではないと断ずるグリッドマンは、人間の持つ可能性にかけることでアレクシスに殴り勝ちます。

世界は救われました。

そして、夢の終わりが訪れます。

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内海に託されたもの

アカネは、引っ越しの準備を終えていました。

この世界でいけないことをしすぎてしまったというアカネ。

ずっと一緒にいたいという六花が、その願いがかなわないほうがいいというのが切ないところです。

 

アレクシスを封印したハイパーエージェントはこの世界を去ることになり、彼らともまた別れのときがやってきます。

そして内海の手には、ビー玉が。

目覚めた響を頼むと託されました。

 

彼は、本当の響の友達でした。

グリッドマンと別れ、これまでの記憶があってもなお元に戻る響。

11話で内海が言っていた本当の響を迎えるのは、内海の役割です。

そこでは特別な存在ではない、友達こそが必要なのです。

 

主人公が日常に帰るための友達。

内海は最終的に非常に重要で大事なものを託されることになりましたね。

 

そしてさり気なく響が六花を好きだったことが明かされます。

予想はある程度ついていましたが、六花の反応を見る限り、彼女の家の前でぶっ倒れる前の響は六花に告白していたのではないかと言うのが筆者の予想です。

 

アクセスフラッシュに参加してから出てこなかったアンチくんの生存も確認できてよかったです。

……キャリバーさんが会えない感じのことを言ってたときにはもう無理かと思ってたので(汗。

 

そして響が選ばれた理由は明かされないまま、本作は実写映像で終わりを迎えます。

アニメの部分はコンピューターワールド、この実写の部分がその外側と筆者は解釈しました。

9話で言及されたもうひとり目を覚まさせる必要のある存在、アカネの目覚めではないかと。

次元を変えることで、有無を言わせぬ説得力をもたせたと。

 

分かる人がいればいいのですが、バーチャル3部作の手法みたいな印象です。

そう言えば、バーチャル3部作も90年代の作品ですね。

旧劇エヴァの実写を思い出したみたいな話もちょくちょく見ましたが……あれはメタフィクションなので本作のオチにはつながらないかなと思います。

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総評:惜しい傑作

以下、個人的な本作の総括に移りたいと思います。

 

傑作だけど個人的には惜しい!

 

これにつきます。

 

節々の展開の熱さ、それでいて各話のつながりの良さ、ビジュアル的な表現力の高さ、このあたりは文句をつけようがありません。

 

ただ、記事中でもいくつか触れましたが、放置気味の描写が地味に目立つ印象が拭えないのです。

予想として書いていることは説明されていなかったはずですが(見落としの可能性があることはすでに触れたとおりです)、他にもかなり「ここどうなった?」って部分が散見されます。

 

たとえば、5話の響の夢なんかも「どうなった?」って部分の一つです。

意図としてはグリッドマンと響の意識が一体化していることの伏線、内容はグリッドマンがこの世界で(あるいは、アレクシスを追っている最中?)アレクシスに敗北し、散り散りになったということなのでしょう。

が、明言されていないため「結局の所どうなのよ?」と未だに思っています。

すべてを思い出した状況で長々言及する必要もないとは思いますが、結構重要なファクターなのに言及されないのか、と思ったのは筆者だけでしょうか?

 

とはいえ、重要な部分だと思えるところも流されてしまうぐらいに熱い展開が目白押しなのは事実です。

文句なく他人におすすめできる作品なのは間違いありません。

特に、『電光超人グリッドマン』をリアルタイムで見て、今でも思い出すことがあるような筆者と同年代ぐらいの人には。

 

熱い部分だけで、損はさせないのは間違いありません。

筆者のように引っかかりを覚える可能性もあると思うのは、その後の上澄みの部分に集約されているというのが結論です。

面白い、でも個人的には惜しい!

 

後は、欲深いとは思いますが、特撮のエピゴーネンとしてのアニメーション表現をもう少し見たかったとも思います。

特に中盤以降、最終回まで「特撮らしい文法」が減ってしまった印象です。

小ネタの多さとは裏腹に、全体的な特撮らしさは期待よりも少なかったなぁという感想も抱いています。

アニメでスワローキックが見たかった(注:本作はウルトラマンタロウ原作のアニメではありません)。

 

とはいえ、これは特撮のアニメ化って部分で変にこじらせた筆者の意見。

純粋にアニメとして考えればど迫力バトルが目白押しの素晴らしい作品なのは間違いないです。

 

記事は以上となります。お読みいただきありがとうございました!

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