2019年12月14日、新作アニメーション『SSSS.DYNAZENON』の制作が発表されました。
タイトルから察しが付くとおり、2018年に放送された『SSSS.GRIDMAN』の関連作品です。
しかし、どうやら続編ではない様子。
今回は速報などから「『SSSS.DYNAZENON』が『SSSS.GRIDMAN』の直接の続編ではない」と筆者が考察する理由をまとめました。
完結している『SSSS.GRIDMAN』の世界
本サイトでは昨年10月から12月にかけ、毎週『SSSS.GRIDMAN』の感想を書くほどにはまり込んだ作品でした。
個人的には放置された伏線の数々が惜しい傑作と評価しましたが、『SSSS.DYNAZENON』は『SSSS.GRIDMAN』の続編ではないと考えています。
既報で続編ではないと明言されているのも理由の1つですが、もう3つ理由があるのでここではそれぞれをまとめていきます。
まず1つ。
『SSSS.GRIDMAN』はすでにきっちり完結していること。
伏線の問題をマイナスに捉えたのも、
完結してしまったことが一つの理由でした。
作中世界のあらましも、世界の抱える問題も、その結果どうなったのかも、
明言されないとはいえきっちり描かれています。
故に「ここを放置するのか」となったわけです。
説明した結果野暮ったくなるのも承知の上での感想です。
つまり、あの世界(というかツツジ台)で新たにストーリーを紡ぐ必要はないと。
もちろん、更に発展させるのが厳しいくらいに完結した作品に、あえて続編を作る事例は数多くあります。
しかし、個人的には他の理由もあって続編ではないと見ています。
ツツジ台に拘る必要はない?
『SSSS.GRIDMAN』の作中舞台となったツツジ台。
ネタバレを前提に、『電光超人グリッドマン』の世界観も絡めて端的にまとめてしまうと、
そこはコンピューター・ワールドという、簡単に言えば機械の中の基板の世界でした。
『電光超人グリッドマン』は様々な機械のコンピューターワールドが怪獣によって破壊され、機械が暴走、
そしてグリッドマンによる怪獣退治と修復によって平和が戻るという流れが基本フォーマットでした。
極端な言い方をしてしまえば、『SSSS.GRIDMAN』はコンピューター・ワールドのミクロな視点に沿って、『電光超人グリッドマン』のある1話をなぞる構成だったとも言えます。
続編を作るにしても、あえて諸問題が解決したツツジ台を舞台にする必要はありません。
他のコンピューター・ワールドの問題へと進むほうが自然です。
制作の都合で『SSSS.GRIDMAN』までねじれるよりも、
ナチュラルかつ新鮮味のある物語が展開できる、
新たな舞台をスタッフが選ぶ可能性のほうが高いと思うのは筆者だけでしょうか?
そもそもタイトルに現れている?
『SSSS.GRIDMAN』の直接の続編を狙うなら、
タイトルももっといいのがありそうというのも、
続編ではないのではないかと考える理由です。
前回同様グリッドマンや裕太を深く絡ませるなら、
SSSS.GRIDMAN 2的な、露骨な続編タイトルを取ってきたほうがいいでしょう。
今回のタイトルになっているダイナゼノンは、
『電光超人グリッドマン』のサポートメカ、
ダイナドラゴンとゴッドゼノンをあわせた名前です。
公式サイトで公開されているキービジュアルからも、
ダイナドラゴンとゴッドゼノンの意匠が見て取れます。
額のあたりは露骨にゴッドゼノン、
恐竜タイプを想像させる顔の造詣はダイナドラゴンといった感じです。
となると、本作のメインは『SSSS.GRIDMAN』において両者の立場を合わせた立ち位置の、
パワードゼノンを構成する新世紀中学生の4人でしょうか。
タイトルがサブキャラを大々的に冠するというのもあんまり考えづらいので
(類例はいくつも上がるのはわかっていますが)、
グリッドマンメインではないなというのが筆者の読みです。
そう考えていくと、第2期という位置づけではない理由も
「前作とは中心人物が違うから」と推察できると思います。
何より続報に期待
とはいえ、これは発表当日の少ない情報を元にした推察です。
現時点でPV自体がほぼ『SSSS.GRIDMAN』の流用で作られているあたり、
雨宮監督の語るとおり、まだ先になるくらい制作が進んでいない状況なのでしょう。
徐々に情報が解禁されていくに従って、
その方向性も見えてくることになります。
今日の予測が当たるにしても外れるにしても、
また全部をうっちゃってでも視聴者を楽しませてくれる痛快アクションアニメが見れることを楽しみにしています!
記事は以上となります、お読みいただきありがとうございました!
コメント