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『ポプテピピック』の謎「キングレコードのクソ勘違い」に迫る

 
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2018年1月に放送開始され、瞬く間にネットの話題をさらっていったアニメ『ポプテピピック』。本作は2017年10月放送予定だったものが「キングレコードのクソ勘違い」のせいで3か月放送が遅れたとされています。

今回はこの「勘違い」の正体に迫ってみたいと思います。

なお、本記事では放送延期の根本的な原因が勘違いにあると断定し、何が勘違いだったのかを考察しています。そのため、他に考えうる原因(制作遅延など)は副次的、あるいは存在しないと考えて執筆している点をご了承ください。

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鍵は「再放送」にあり?

多用されるパロディ信者とアンチの対立を煽る演出など攻め攻めの内容が目立つ本作ですが、一番の特徴は「再放送」にあるといっても過言ではないでしょう。

本作は実質的には15分アニメとして制作されていますが、30分アニメとして放送されています。しかし、映像の尺は15分しかありません。そのため、映像はほぼそのまま(一部に手が加えられる場合あり)で主役であるポプ子とピピ美の声優を変えて「再放送」を行うのです。

通常のアニメでいうところのAパートが本放送、Bパートが再放送という扱いなわけですね。それが証拠にBパートのOP開始時には「再放送」のテロップが入ります。メインキャストが違うため大きく印象が異なるうえに、30分番組として枠がとられている番組に再放送のテロップまで入れていいのか? とは若干思いますが、テロップの挿入や内容についてはあくまで慣例であるため、一応問題はないと判断されたのでしょう。それを言ったらボブネミミッミも毎週やってるのに新コーナーってテロップされてるし

さて、肝心の勘違いの正体ですが、筆者はこの「再放送」に鍵があると考えています。

キングレコードの勘違いその1:放映形態と神風動画の制作体制

プロデュースとして名前が挙がっている須藤孝太郎の語ったところによると、『ポプテピピック』は当初、15分のウェブアニメとして制作される予定でしたが、テレビアニメに路線変更されたそうです。

ここで、制作担当が神風動画だったことがおそらくキングレコードにとって最初の誤算だったと思われます。制作能力やクオリティに関してはもともと高い評価を受けていた神風動画ですが、毎週番組を作り続ける責任を負う元請けとなるのは今回が初めてです。

そのため、本作は神風動画の提案で、スペースネコカンパニーやAC部といった外部のクリエイターも共同で制作する形となりました。これは神風動画が自社の制作体制を鑑みての提案だった、つまり毎週15分の作品を提供する確証が持てなかったことが理由なようです。

結果的にバラエティ豊かな(というかやりすぎなくらい個性にあふれた)作家集団による多種多様な映像が実現したわけですが、それは制作体制への不安から生まれたという点は注目に値します。

キングレコードの勘違いその2:放映枠の問題

制作現場はかつかつだったと思われる本作ですが、キングレコードはテレビアニメとするために放映枠を抑える必要に迫られます。が、ここにも問題があったはずです。テレビは通常30分単位で放映枠を管理しているため、15分アニメの本作はかなり編成しづらい番組となってしまうのです。

テレビアニメ業界全体を鑑みれば15分アニメはいくつも存在しますが、30分枠に比べるとかなり少ない状況です。これは放映枠の都合からきているわけですね。

編成上の問題をクリアすれば15分アニメも放映できます。例えば2018年1月開始のアニメであればTBS系列の『だがしかし2』『たくのみ。』、再放送であれば東京MXテレビの『ヤマノススメ セカンドシーズン』が15分アニメとしては目立つでしょうか?

しかし、前者は15分アニメを二つ合わせたコンプレックス形式の放送となっており、後者は長らく5分アニメなどをまとめて放送している時間帯での放送です。さらに後者は東京MXテレビのみかつ毎週直後の番組の調整が行われる(毎週放送日まで、直後の番組が内容未定とされている)という特殊な形態での放送となっています。

本作の作風はすでにふれたとおりの攻めっ気が強い作風です。きわどすぎることを理由に参加各社が責任を持つ製作委員会方式をとらず、キングレコードの単独制作にするほどの作品とコンプレックスを組むのはだいぶんリスキーでしょう。単独番組として放映できる後者の形式はすでに述べた通りそもそもが特殊な形となるため、全国各地で視聴可能な環境を整えるのはむつかしいでしょう。

結論:キングレコードは企画変更しても10月に放送できると勘違いしてしまった

これで、放送が延期された理由を考察する素材はそろいました。元々テレビで流す予定がなかった作品をテレビアニメに企画変更し、30分アニメに作り直せる体制とはいいがたかった本作は放送枠を確保するのがむつかしい状況となり、結局放映枠を取れなかったのです。

当然、放映枠のない状況で放映はできませんので、延期となります。そこでキングレコードは「再放送」の形態をとって30分番組に仕立て上げることを決め、1月の枠を抑えたのでしょう。

あくまでも各種インタビューなどの内容を踏まえた考察でしかありませんが、完成しているといわれつつ放映が延期され、放映されてみたらみたで15分×2、しかも映像はほぼ同じという珍しすぎる作品となった背景にキングレコードの勘違いと苦戦があったと考えると、公式の「クソ勘違い」という言い回しにも納得ができる気がしませんか?

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