2018年10月6日、ついに放送が開始される新作アニメ『SSSS.GRIDMAN』。
本作の元となった『電光超人グリッドマン』は、実に先駆的な作品でした。
今回は放送開始直前PVのセリフではありませんが、『電光超人グリッドマン』の事を振り返ってみようと思います。
細かなところは視聴当時の記憶に頼ったため、間違いやおかしな記述があればご指摘願えると幸いです。
ネットワークの世界で戦う新世紀ヒーロー!
『電光超人グリッドマン』は、1993年から1994年にかけて39話が放送された特撮作品です。
3クールというと子供向けとしては微妙な長さですが、制作上の都合で終了したとのこと。
玩具、視聴率ともに好評だったようで、放送終了後3ヶ月傑作選でつないだところを鑑みるにスタジオワークの問題がありそうです。
ヒーローの一番の敵はスケジュールなんですよね……メインキャストが学生だったことも合わせると、撮影スケジュールを組むのが難しくなったことが想像に固くありません。
さて、本作の一番の特徴は、何といってもコンピューターネットワークが戦いの舞台となる事でしょう。
我らがグリッドマンは実態を持たず、主人公の翔直人と合体し「コンピューター内」で怪獣と戦います。
怪獣も現実のものではなく、コンピュータープログラムを破壊するいわばコンピュータウィルスです。
パソコン通信のネットワークを舞台にした戦いという内容は、今でこそ次世代VRものの台頭によって(そういえば『ソードアート・オンライン アリシゼーション』も今日放送開始ですね)根付いてきましたが、当時はかなり珍しかった印象です。
『女神転生』等など先駆者はままあったので、目新しさがどれだけあったかというと微妙ですが。
放送当時5歳だった筆者にとって、始めて出会た電脳系ヒーローだったのは確かです。
今だからこそ、そして今後も輝く「コンピュータを巡る戦い」
本作の戦いはコンピュータの暴走とそれを止める主人公たちという構図になっています。
当時すでにコンピューターでいろいろなものが管理される状況になっていましたが、今はIoTが進み大抵のものに暴走しうるコンピューターが積まれています。
当時であれば夢物語じみていた一部の話数の展開も、現代だと成り立ってしまう驚異として感じられたりします。
『電光超人グリッドマン』は、時代が追いついてきた作品とも言えるでしょう。
家電が暴走する話があり、当時だとまだ暴走するほど高度なコンピューターを積んでいない家電が多かったので幼心に違和感を覚えた記憶があります。
ですが、今だと十分ありえそうだと思いませんか?
今後自動車の自動運転などが普及してくれば、一気に恐怖感が増すでしょう。
そういう意味では、今後も時代はグリッドマンを追いかけていくことになるのかもしれません。
ヒーローも支援者も14歳!超若者メインの世界観
また、主要人物が全員中学生というのも意外な特徴と言えるでしょう。
特撮物らしく防衛組織が出てきたりはしません。
敵役も主人公たちの同級生と異世界からやってきた魔王のコンビです。
後のライトノベルで描かれるローファンタジーなどでは主要人物が少年少女というのは珍しくなくなりましたが、徹底して年上の人物が主軸に絡んでこないとなると結構珍しくなります。
子どもだけ……と思いきやちょっと思い出すと大人が出てくる作品、意外とありますよね?
本作はそういう意味では未だに珍しい作品と言えるでしょう。
……と思って書いてはみたものの、グリッドマンとカーンデジファーは大人枠になるのかな?
『SSSS.GRIDMAN』は現実世界が舞台?
そんな電脳世界が戦いの舞台だった『電光超人グリッドマン』に対し、『SSSS.GRIDMAN』は現実世界で戦いが発生するようです。
正直「どうせグリッドマンならネットワークで戦え」と思わなくないですが言い過ぎあえてグリッドマンを持ってきた理由は作品中で明らかになるでしょう。
まあ、テンションのぶち上げっぷりには定評のあるTRIGGER制作なので、最終回の頃には「戦いの舞台なんでどこでもいいや」とか言っている可能性もありますが。
……IoT社会を舞台に現実と電脳世界両面からカーンデジファーが攻めてきてるとかだったらもう言うことなしですね。
それならじゃんじゃん現実でも暴れてくれ!
記事は以上となります。お読みいただきありがとうございました。
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